出版社コメント
友達以上、不倫未満の恋物語 「大人」ほど、恋は切なく、苦しい――――
「やわらかスピリッツ」にて話題沸騰の大人の恋物語、第2集。
ドラマ化決定

前巻までのおはなし
あらすじ&ネタバレ
緊急時にはこの壁を突き破って隣りへお逃げください。
二葉家のベランダへの壁に記された文字を見つめながら麻衣子は二葉の
「つらぁなったら、いつでもおいで。」という言葉を思い出していました。
心は平常時ではない麻衣子。突き破って隣りへ行きたい気持ちが沸き上がります。
二葉と二人食事に行き、手を握っただけで帰路につきますが、秘めた思いを行動に出した麻衣子は「ただの相談といえなくなった」と感じます。
旦那たっくんとの生活は本心を押し殺し、また麻衣子も秘密を抱え、仮面夫婦のまま過ごします。
もう二葉さんの事で頭がいっぱいの麻衣子。
先走ってしまった麻衣子は嫌われたかもしれないと思い悩みますが、二葉さんは「なかったことにしましょう」と伝えます。
うきわはもう麻衣子を浮き上がらせてはくれません。
二葉も二葉で自分の気持ちを押し殺して麻衣子の事を思い「なかったことにしましょう」と伝えたのでした。
元気のない二葉に声をかけたのは、麻衣子と双葉のゴミ捨てを目撃した女性社員愛宕さん。
麻衣子の夫が事務の女性と不倫中だから、チャンスですよとそそのかします。
若くてあっけらかんとした愛宕さんは二葉の慌てる様子をからかって笑います。
二葉は改めて麻衣子とのことを突っ込まれて、妻の事を思い出し、考え込んでしまいます。
子どもができず自信を失っていた妻が陶芸教室に通い始めたこと
明るくなっていった妻が不倫をしていたこと…
ベランダで二葉は会社の女性に関係を怪しまれていると伝えます。
それを聞いて気持ちが高ぶった麻衣子は思わずベランダ伝いに二葉さんの家へ。
二葉は重く沈みそうになった麻衣子を助けてくれるうきわみたいな存在だと言うと、二葉は「うきわって自分でふくらませれんにゃあ、いつかは、溺れると思うん。」
と言います。
また、二葉にとっても麻衣子はうきわであったと伝えます。
一線を越えたい麻衣子と、線を引く二葉さん。
とりあえず今日は帰ります。
と、麻衣子は名残惜しそうに言うのでした。
感想
二葉さんは奥さんの不倫に後ろめたさがあるから、自分のせいでって気持ちがあるんですよね…
麻衣子はそれがないから、二葉さんで頭をいっぱいにしたい。
二人の心の描写が痛いほどわかる 切ないおはなしでした。
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