出版社コメント
「消えてください。目障りなんで」
妊娠をエサにフミハルのお金を脅し取ろうとしていた不倫相手・明日香は突如、フミハルに退職してほしいと強要する。
一瞬で職場もお金も失う危機に直面したフミハルだったが、いまだにどっちつかずの態度ばかり。
ポレ美は限界を知らない明日香の要求に我慢できず、ついに彼女を訴えることを決心する。
しかし、フミハルは「訴えを取り下げてほしい」とポレ美を引き止めにかかり――!?
「セックスレス問題」が夫婦関係を奈落に引きずる、超問題作続編!!
前巻までのあらすじ
前巻までのあらすじ
あらすじ&ネタバレ
田尻との行為で妊娠している事は100%ないと言い切る山木
いろんな情報に頭が混乱し、何も考えられなくなるポレ美
そこに妹の夫サトシ君から電話が。
元々はサトシと山木は仲が良く、姉妹を介さずに2人で遊んだりもしていたのだそうだ。
そして気を使ったサトシが山木に連絡をするも、一向に連絡はとれず…
思い起こせばちょっとおかしいな?と思うようなところがあった山木の言動に、サトシもいったいどれが本当の山木なのか分からなくなっていた。
母ーあの日のこと
ある日ポレ美から山木に別れたいと言われていると電話を受けたポレ美の両親は新幹線に飛び乗り、ポレ美夫婦の元へ。
山木が浮気をしている事を知らない母はポレ美を責め、父は山木に土下座を…
だけど、父は本当は山木が浮気をしていることに気が付いていた。
ポレ美の父はそれでも、怒りをあらわにすることもなく変わらない生活を送っていた。
何か思う所があるのかな…と父を見つめる母。
隠された手紙
山木のジャケットをアイロンがけしていたポレ美。
ポケットに手紙が入っている事に気が付く。
まさかあの女から!?
と、中を見ると山木の姪っ子さんからの手紙。
2人はポレ美も一緒に帰省しなかったことを寂しく思い、手紙に想いを書いてくれていたのだ。
落ち込んでいたポレ美だったが、これ以上人を心配させちゃダメだ!と田尻と戦う決意をする。
田尻を訴える!そう決めた矢先
山木は会社で田尻に遭遇
目ざわりだからと山木に会社を辞めるよう迫ったのだという。
ポレ美は山木をつれ、弁護士の所へ。
田尻を訴えると伝える。
それに対し、山木は今後の会社での立場を考えると田尻を訴えるのは反対だという。
キャリアを考えても自分より田尻がやめるべきだという。
反省してないね。山木…
それに対し、弁護士は山木が会社を辞め、そのご訴えるべきだと助言。
家に帰り「どうして僕の方が会社を辞めなくちゃいけないんだ…」と泣く山木
不倫したからだよ…
そしてポレ美に誰が働いて生活できてると思ってるんだと逆切れする山木。
今回はポレ美も負けてません。
浮気したのも、ヤバい女に手を出したのも、自業自得だと応戦。
更にグダグダ言う山木に今までの人脈を見直し、職探しへの足掛かりにするよう指示する。
そしてポレ美も自分の地盤を固めるため仕事探しに乗り出す。
そこへいい条件の仕事を持ち込んだのは山木の編集部…
田尻とも関わりのある佐々木からの紹介だという。
田尻と少しでも関わりたくないという思いから仕事を断るポレ美。
そこへ会社から戻った山木が田尻への訴えを取り下げるように言う。
社会的信用がなくなれば夫婦ともに仕事は来なくなる。
そして、イラスト以外の仕事をポレ美にはすることができないという山木。
現実に負けそうなポレ美は田尻への訴えを取り下げ、嫌な思い出ばかりになったこの家を出ていくといい、山木を置いて家を出ようとする。
出ていかないで!
山木は泣いてすがり、引っ越して2人でやり直そうとポレ美を抱きしめる。
物件を探しに行く2人だが、田尻と山木も同じように物件を探していたのだと、嫌な思い出がフラッシュバックするのだった。
感想
周りの人が良い人で、たまに挟み込まれるエピソードに救われます。
山木さんの家族だって悪い人ではなく、何となく週刊誌とかの業界って怖い世界なのかな~みたいな印象を受けてしまいました。
山木も元々は好青年っぽいですよね。
妹の夫サトシはどれが本当の山木か分からない…と言ってたけど、人ってそういうものなんだよね。
誰でも人に見せてない一面ってあるし、それが魅力だったりもするのよね。
田尻だってポレ美にはいやな女の面しかみせてないけど、佐々木や山木が離れない所を見ると魅力ある女性なんでしょう。
そもそも独身の田尻に離婚をちらつかせつき合っていた山木がクズだし、新居も借りてたんだよね。
田尻が悔しい気持ちも分かります。
違う面を見て幻滅したり、ギャップ萌えしたり、逆にどの面を見てもブレない所が魅力だったり。
7巻まで読んで、「も~早く別れたらいいのに~実家帰ったらいいのに~」って思ったりもするけど、山木さんにも代えがたい魅力がきっとあって…
もしかしたら、職場や環境が変わったら、元の山木さんに戻るのかな?って思っちゃう気持ちも分かるよね…
まぁ、戻られても、この悪行を許せるかどうかは別だけどね…
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