1122(1)5・6話 渡辺ペコ

ネタバレあらすじ&感想

作品名:1122(1)
作 者:渡辺ペコ
出版社:講談社
掲載誌:月刊モーニングtwo
レーベル: モーニングKC

出版社コメント

妻・相原一子。夫・相原二也。結婚7年目の仲良し夫婦。セックスレス。子供なし。
そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」。
おとやには、いちこも公認の“恋人”美月がいる。
美月との恋に夢中になり始めるおとやを見て、いちこにも変化が……。
『にこたま』の渡辺ペコが描く最新作は、結婚の嘘と真実。
結婚したい人もしたくない人も――「結婚」を考えるすべての人に届けたい、30代夫婦のリアル・ライフ!

前話までのおはなし

あらすじ&ネタバレ

結婚記念日の夜。
いちこをうしろから抱きかかえながらおとやが考えていたのは、30年前に姉が拾ってきた瀕死の子猫ブッチャーの事だった。
立派に育ったブッチャーは世話をしてくれたおとやに懐き、毎晩一緒に眠った。
いちこに対する愛情もそういった類のもののようだ。
いちこの寝顔をとてもかわいいと感じながらも、ウキウキで美月に他愛もないメールを送るおとや。

美月は癇癪を起す息子ひろの世話、それを心配する義母からの干渉に疲れ切っていた。
夫はしばらく出張で留守のワンオペ育児。
ほんの少しの癒しを求め、おとやに連絡をする。
美月におとやは弁当を作るから、ひろも一緒に出掛けようと提案する。

騒いでもいいところに行こうと外に連れ出してくれるおとや。
ひろはおとやに肩車をされ、おいしいお弁当を食べ上機嫌。
元気がなかった美月もすっきりした表情になっていた。

子どもを交えて会うというリスクを考えても来てよかったと考えるお花畑なおとや。

いちこはおとぎ話のお姫様の、めでたしめでたしのその後の苦労をしのんでいた。
姑との関係で苦労する友人れんれんも賛同。
そのとき、乙也からの電話でいちこの母親が自宅でこけて手首にヒビが入ったと連絡が。
実家に帰るのはいちこにとって勇気がいることで、普段は母親や家の事は意識の底に沈めている。

おとやに付き添われて実家に帰るいちこ。
暴力的だったいちこの父親の事で未だに愚痴をこぼす母親。
思わずダメ出ししてしまういちこ。
おとやはそんな2人のクッション役だった。
無力だった子供時代、優しくなかった母に、年老いたからと言って優しくできないいちこ。

生まれた家も生んだ親も全然好きじゃないけど
自分が選んだ家族がおとやんでほんとうによかった
しみじみと感じたいちこは「おとやんのこどもは幸せだろうなって思う」とポロリとこぼす。

3人でのデート以来、チケットの半券を握って肩車をせがむのだという美月の息子ひろ。
おとやは美月の夫に関係を気づかれることを気にするが、
旦那は子どもの事なんて見てないから、大丈夫と美月。
だが、ホテルからの帰り、美月はおとやと歩く姿を夫に目撃されてしまう。

感想

美月もいちこもそれぞれに重い事情を抱えている。
その弱いところに優しさでつけこんでいるようなおとや。
おとやだけが、じぶんの欲望で動いているように見え始めました。
特に美月はこんな辛いときに子どもも含めて優しくされたら本気になっちゃうよ…

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