出版社コメント
純須 純(35歳)と純須 武頼(39歳)は、結婚8年目の子なし夫婦。
純は仕事を辞めて以来、ほぼ専業主婦の静かな毎日を送っていたが、セックスレスになって5年が経つことに苛立ちを感じ始めている。
「仲が悪いわけじゃないけれど、夫と付き合い出したあの頃に戻りたい」
そう思い立った純が再就職した春、夫婦それぞれに新たな出会いが訪れて――…。
ドラマ化

あらすじ&ネタバレ
純須純35歳。39歳の夫武頼とは結婚8年目で子どもはいない。
子持ちの友達のSNSにうんざりしていた。
ゼネコン勤めの武頼の朝は早く、夜は遅い。
純は5年前に仕事を辞め、パート勤務。ほぼ専業主婦の静かな生活。
友人たちはどんどん子どもを産み、悪気のない攻撃に打ちのめされ疎遠になっていた。
もともと子どもは得意ではなかったが、最近はまるで子どもアレルギー。
夜中に帰宅した武頼は疲れ切っていて話しかけることもできない程。
毎日疲れているのに愚痴もこぼさず養ってくれている。
そんな彼に、パートの自分が話すのもおこがましいし、「明日休みだし久々にしませんか」なんて軽々しく言えない。
セックスレスは5年目に突入していた。
レスだけど仲が悪いわけではない。
今日一日楽しく過ごせればいいと思う純。
疲れを引きずったまま起床する武頼は純を気遣い、どこに出かけたい?と尋ねる。
純もまた武頼を気遣い一人でブラっと出かけたいからゆっくり過ごしなよ!と答える。
純は同じ地元の友達で結婚半年の新婚さんアヤと落ち合う。
子どもは作らないと決め家事代行サービスを使いバリバリ働いている。
この国は母親に優しくないって聞くけど、子無し既婚女に「母親たち」は優しくない
私たちもどうして優しくなれないんだろう 彼女たちに
つぶやく純
そして「不妊症」であることを告白するアヤ。
事情を知らない母親たちに土足で踏み込まれ、でも「不妊症だから子どもの話は聞きたくない」とも言えず傷ついているという。
純から見れば「求められている女」と「求められていない女」は全然違う。
綺麗なアヤに「セックスレス」だと言えず純も傷ついていた。
友達にも卑屈で綺麗にも手を抜いて、こんな女だから武頼もその気になれないんだ
昔に戻るために就職活動を始める健気な純。
書類選考すら通らない中1社だけ面接にこぎつけた。
だが、35歳子無し既婚者の順に面接官は屈辱的な質問をする。
職探しの状況を尋ねる武頼は「オレがたくさん稼いでくるから仕事は楽しむ程度にな」と上から目線
「武頼がいなきゃ生活できないんだ…」
今の自分の市場価値を思い知る純。
自分の人生を取り戻すため、正社員をあきらめ派遣社員として働くことにした。
仕事は忙しい営業アシスタント。
退社時間が迫る中、営業にシステム化に制作物の確認に行くように依頼される。
そこで出会ったのはしろと言われたこと以外はしない、現代っ子な真山。
大変な職場だが、仕事以外の事を考えなくて済むのは気が楽だった。
その頃、武頼のもとには昔の上司五郎さんがやってきていた。
五郎さんは退職したら顧問になるから所長の空きが出たら武頼を推薦するつもりだといい、年収1000万円を目指せという。
真山のミスで残業になった純。
人づきあいが苦手そうな真山だが、別れ際に小声で謝罪をする姿に根は悪くないんだ…と安心する。
武頼からも仕事が早く終わったからと食事の誘い。
今日はいい日だ。
しばらくぶりの待ち合わせをしての食事にテンションが上がる純。
改めて外で見る夫の姿にときめく純。
帰り道、ぶつかってきた親子連れに「子供好きなんで」と言う武頼の姿を見て5年ぶりの勇気を出す。
帰宅するや否や「今日しよ?」
その言葉をきくなり冷たい態度で純の手を振り払い「悪いけど今度にして」と言う武頼。
思わず泣き出し、子どもの事もタイムリミットがある。ちゃんと考えてる?と詰め寄るが、口論すらしてくれず部屋に入る武頼。
口論すらしてもらえない 女として求めてももらえない
自分の事も嫌いになっていた。
次の日は純の歓迎会。
武頼のもとには同窓会の案内が。
純の歓迎会では次長が男のロマンチズムを再現した一曲を披露。
初恋の同級生と数十年ぶりの再会の歌…
おわりかけた同窓会会場にやってきた武頼に声をかけるのはなにやら訳ありそうな安達という女性。
感想
面接官からの屈辱的な質問。
夫にも甘く見られ、夫の稼ぎがないと生きていけないと打ちのめされる純…。
武頼は自分だけが妻との時間も持てない程バリバリ働き、妻には楽しむ程度の仕事をさせないこと。純が喜ぶと思ってるのでしょうか💦
純もお出かけに誘う武頼に一人でブラっとしたいとか言ってるけど、武頼はそれを望んでないかもしれませんね。
言葉の足りない2人…
しかし、妻をほったらかしにして自分の出世に浮かれてる武頼。
勝手すぎません?
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