それでも愛を誓いますか?(1)3話 萩原ケイク

ネタバレあらすじ&感想

作品名:それでも愛を誓いますか?(1)
作 者:萩原ケイク
出版社:双葉社
掲載誌:めちゃコミック ほか
レーベル:ジュールコミックス

出版社コメント

純須 純(35歳)と純須 武頼(39歳)は、結婚8年目の子なし夫婦。
純は仕事を辞めて以来、ほぼ専業主婦の静かな毎日を送っていたが、セックスレスになって5年が経つことに苛立ちを感じ始めている。
「仲が悪いわけじゃないけれど、夫と付き合い出したあの頃に戻りたい」
そう思い立った純が再就職した春、夫婦それぞれに新たな出会いが訪れて――…。

ドラマ化

ドラマL『それでも愛を誓いますか?』|朝日放送テレビ
ドラマL『それでも愛を誓いますか?』番組サイト。松本まりか主演。ABCテレビにて2021年10月3日(日)放送スタート!

前話までのあらすじ

あらすじ&ネタバレ


純が既婚者だったことに密かに衝撃を受けていた真山。
ツイッターで純について呟いていた(笑)
「35歳のハケン♀安い時給で自分より年下の社員に雑用頼まれてそれでもヘラヘラしてんのは言いたいこと言えない系で、だから結婚もしてない系でと思ってたら旦那いたわ。」
言いたいこと言えない系なのは正解な模様。
自分と違い結婚まで至れる純はコミュ力の持ち主…と落ち込んでいた。

真山の兄はイケイケの強いタイプ。
妻と子供を連れ、実家へしょっちゅう帰ってきている。
真山の顔を見ると、実家暮らしのこと、彼女もいないこと、人の顔を見てはマスクをし、マスクをしないと人と話せないこと…
矢継ぎ早にダメ出し。
いたたまれず真山は外出する。

その頃、武頼は競馬へ行く準備をしていた。
純は母親の見舞いへ。
一緒に行こうか?という武頼に競馬を楽しんできてと気遣いの純。
思い出したように武頼は「今日の競馬 友達と一緒だから」と告げる。

実家を逃げ出した真山はバスを待つ純を発見。
思わず自分のツイッターの投稿を思い出し、目を背ける。
純の顔を見て思いだした。純から借りたハンカチのクリーニングを取りに行かなくては。

母の住む旭町までは高速バスで1時間20分。
高校まで育ち、父親が亡くなった後は毎週通っていた。
今は月に1.2回。
地元に近づくと憂鬱になる純。
母は住宅型老人ホームに入居していた。
純が来るのを楽しみにしてくれている母親。

武頼は例の足立沙織と競馬へ。
足立は子連れ、武頼も2人の同級生を呼んでいた。
休みの日に奥さんの相手をせず競馬へやってきて、
結婚式も、写真も無し。
必要ないだろそういうの。と冷めた様子。
指輪もしていない武頼に
「金属アレルギーだもんね」と足立。
高校時代、2人でペアリングを買おうと相談していた時の思い出が2人の間によみがえる。

武頼が浮かれている頃、純は帰りのバスの中で自己嫌悪に沈んでいた。
母親の老いを直視できない。
老人ホームの費用、高速バス代…お金ばかりがかかっていく。
慈しみ、育ててくれた母親に優しくしたいのに…

高齢出産だった母親。
物心ついたころには両親は若くなかった。
父が亡くなり70間近になった頃、一気に老化が進み20代から介護が始まった。協力してくれない兄。
新婚なのに介護にくれる純は周りからのアドバイスでやっと、母親を老人ホームにいれる決意をする。
子育てに未来はあるけど、親の介護は未来を食いつぶす…
自分の出産のリミットと想いを重ねていた。

実家に帰りづらい真山はカフェで時間を潰し、帰るタイミングを見計らっていた。
そこへ高速バスから降りる純と遭遇。
真山へはあまり好感を持っていない純だが、それでも彼の顔を見ると自分の住む世界に戻ってきたとほっとした。
真山はクリーニングから返ってきたハンカチを順に返そうとする。

その時、子どもの声がして振り向く2人。
親子連れ多いですね。真山が言う。
そこには子どもを肩車する武頼と女の姿が…。
あれ私の夫。純がつぶやいた瞬間。
子供のおもちゃを拾う女のスカートからのぞく脚元を気持ち悪い顔でガン見する武頼www

それでも愛を誓いますか? 1巻より

最悪の瞬間見られてるよ。
真山は慌てて旦那さんのとこ行かなくていいんですか
パッと見マジっぽいですよ。と刺さる言葉を…。

放っておいて!
行き場を失った純はさっき降りた高速バスに再び乗り込む。
思わず一緒に乗り込む真山…。

武頼に真実を問いただすメッセージを送ろうとするも、送信ができない純。
もしも浮気じゃなく本気だったら…。
あんな顔の武頼が頭に浮かぶ。

終点、旭町まで戻ってきてしまった2人。
30分おきにバスが出てるから、真山に告げると純はタクシーへ。
その時、携帯にメールが届く。
武頼からかと慌てて開封するが、それは派遣会社からの給料明細。
12万足らずが今月の手取り額。
タクシーが着いたのは実家があった場所。今は更地になっている。

35歳、非正規雇用
手取り額は不安定
父は他界、母は要支援2、兄は所在も分からない
老人ホーム費用に実家を売り、離婚になったら帰る家すらない。

真山は不用意な自分の言葉で純が傷ついたことを気に病み、バス停で時間を過ごしていた。
そこにタクシーで戻ってきた純。
ハンカチを手に真山はかけよった。

感想

気を遣いすぎる純…
忙しくて話をする暇もないほどだったのに、友達と競馬に行くとか。
余裕が出来た日には埋め合わせとか思わないのかしら?
なんでもない風を装って「友達と」だなんて…純は「女だな」とか思っちゃわないのかしら?
素直で良い子です…😢
夫のあんなだらしのない姿を見ても何も言えない純。

生きていくすべも、帰る場所もない。それが何も言えない純を作っているのかもしれませんね。
経済的に自立していないと、夫婦なのに対等な立場にもいられない。
一見対等に思えても、それは夫による許容の上に成り立っているだけという。
純…負けるな~(涙

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