出版社コメント
純須 純(35歳)と純須 武頼(39歳)は、結婚8年目の子なし夫婦。
純は仕事を辞めて以来、ほぼ専業主婦の静かな毎日を送っていたが、セックスレスになって5年が経つことに苛立ちを感じ始めている。
「仲が悪いわけじゃないけれど、夫と付き合い出したあの頃に戻りたい」
そう思い立った純が再就職した春、夫婦それぞれに新たな出会いが訪れて――…。
ドラマ化

前話までのあらすじ
あらすじ&ネタバレ
真山と会うことになり、真山のいる本屋へ。
綺麗にメイクをした純を見て照れつつ驚く真山に喜ぶ純。
真山は昼に暗い顔をしていた純を気遣う。
心を暗くする原因はあるものの、夫に確認もしていない。
何かあるのかもしれないし、何もないのかもしれない。
自分が気付かないふりをして入れば事実にはならない…。
真夜中前の歓楽街を夫以外の男の人と歩いている。10年ぶりに。
男の人と言っても12も離れた真山は男の子と言った感じだった。
ふと道行く酔っ払いから純を守る真山。
この10年で異性免疫が落ちている…照れる2人。
真山にとっても純は「女の人」だった。
真山に元気をもらい、少し期待をし武頼の帰宅を待つ。
だが、帰宅し純の顔を見ても何も気がつかない…
夫には魔法は効かなかった。
一緒に食事をとっても、ありがとうもおいしいもなくなった日常。
その頃、武頼は上機嫌の五郎さんと。
60にして新婚。第一子が出来たのだという。
浮かれた五郎さんをみて、純とのセックスが出来なくなった頃を思い出す。
武頼がうまくできない度に自分のせいにして謝る純。
改善策を考える純にプレッシャーを感じますますできなくなっていった。
子供の頃、武頼と母をしかりつける父親の姿…
「なるならいい父親に なりたいんだ」
自分と父親を重ね合わせる武頼。
子どもをかわいいとは思うのだけど…。
純は仕事で実績をだしつつあった。
純のサポートで目標を達成。真山の頑張りもたたえ、喜びを分かち合う。
忘れかけていた仕事のやりがいをかみしめ、ランチに向かうと休憩室では純と真山の関係を邪推する社員の会話が…。
「さおりちゃん」を考えるだけでつま先まで冷えるのに…
不倫なんて…。
重い気持ちのまま退社。
いつも通りに声をかけてくる真山に敬語で返事をする純。
真山も評価されはじめ、純とのうわさは何のメリットもない。
せっかく心を開いてくれたのに…と思いながら冷たく突き放す。
仕事で疲れている夫の夜食を作らないといけないからすぐに帰ります。という純に
純須さんも働いてるじゃないですかと言う真山。
純にすべてをおしつけ、ありがとうもない毎日が頭をよぎる…。
養ってもらってるし、夫婦だから思いやりが大事だし…
痛みを我慢し、純が続けると
「言い聞かせてるみたいですよ」といたいところを突く真山。
何も言えず逃げるようにそのまま家へ。
独りの食事は味気なく、SNSには子育てから息抜きをする友人の一人の時間を楽しむ投稿。
帰宅した武頼に、喧嘩になるかもしれないと思いつつ子どもの話をもちかける純。
はなから純と向き合うつもりがない武頼はイラつき、母親も施設に入っていて、すぐ悩み思いつめる純には子育ては無理だと言い放つ。
純は思わず一緒に育児をするって考えはないのか問い詰めてしまう。
「さおりちゃん」以上のパンドラの箱を開けてしまった…。
女性にはタイムリミットがある。そういう純に
目の前の事だけ考えて生きることがそんなに悪いか!?と怒鳴りつける武頼。
そのまま部屋を飛び出し、スマホを取り出す…。
どうしても子供が欲しいっていうのではなく、一緒に悩んで欲しかっただけの純。
毎晩一人で食事して、会話もない…
せめて2人の将来の話をして一人はないって確かめたかった…
ひとりで声を殺して泣くのだった
感想
武頼の想像力のなさよ…。
飼い殺しにしている状態で、結婚になんか意味あるのかしら?
戻る場所がないということをいいように利用されてるように感じてしまう。
真山のおかげで救われてる部分があってホッとしますね。
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