作品名：それでも愛を誓いますか？（２）
作 者：萩原ケイク
出版社：双葉社
掲載誌：めちゃコミック ほか
レーベル：ジュールコミックス
出版社コメント
純(35)と武頼(39)は、結婚8年目の子なし夫婦。レスになり5年が経つことに焦りを感じ、純は自分を変えようと再就職を決意する。武頼の足立との浮気を疑うようになってからも、会社の同僚・真山のおかげでなんとか心を保っていた純。しかし、再び子供について話し合おうとしたところ、武頼は家を出て行ってしまい――…。
ドラマ化
前話までのあらすじ
あらすじ&ネタバレ
真山との約束の日、無意識に出がけに選んだ７ｃｍヒールで走って待ち合わせ場所に向かう純。
異性に気にしてもらえる喜び…
かかとから５ｃｍ、６ｃｍ、７ｃｍ上空は女の世界だ。
ハイヒールは女の靴。
履いてる自分は紛れもなく…
待ち合わせ場所についた純を一目見て駆け寄る真山。
うぬぼれではないと真山の気持ちを確認した純。
気にしてくれることは嬉しいけど、噂になるし、自分がされたら嫌なことは出来ない。
業務外でこうやって会うのはやめよう。
おこがましいかもしれないけど、待たせてたら申し訳ないと思って来たという純に
会いたくて待ってました。とまっすぐな真山君。
迷惑なら会わなくていいけど、連絡はとっていいですか
旦那さんの愚痴でもいいです
好きなんて一言も言われていないけど、言われているって分かった。
こんなに真っすぐな気持ちをぶつけられるのは初めてだった。
家につき、携帯にメッセージが。
連絡はとっていいですかという真山の言葉がよぎり、携帯を確認する。
相手は武頼で今日は遅くなるという連絡だった。
思わず「なんだ…」と思った自分に自己嫌悪。
明日は純の母親の所に会いに行くために休みを取ったという。
自分が風邪をひいても会社に行く武頼が、純の母親のために休みを取ってくれる。
「さおりちゃん」とは本当に何でもないのかもしれない。
歳を取るにつれ無条件に相手を許すことが難しくなっているけど、ベッドに残る武頼のにおいに無口でおっきな背中を思い出し、無条件でじんとした。
武頼を信じようと決意する純。
その頃、真山は諦めねーよ。と、純への気持ちを新たにしていた。
純は正社員になり、渉外へ行くことに。
未経験であることを気にする純に、いい仕事に年齢は関係ない。と43歳の課長山田さん。
新しい職場で紹介を受け純須さんと呼ばれる純
パートさん、派遣さん、ではない
替えの効く名無しではない
セックスレスも関係ない。
会社に入るまでの小さな世界ではそのことばかりに気を取られていた。
昔の価値観は見た目の事ばかり。
35歳になり、美しいものがわかるようになった。
帰る実家がないからこそ、毎日のあいさつを武頼に言えること
それを幸せだと思える
そんな自分は嫌いではなかった。
セックスがないだけだよね…自分に言い聞かせるような純。
翌日、レンタカーで母親のホームへ向かう武頼と純。
母親は武頼が来るときオシャレをする。
ここに入り、友達が出来たりおめかしを思い出してくれたことが嬉しかった。
母親の体調は今すぐ透析と言うわけではなく、しばらくは食事管理をするのだという。
そのため、追加料金がかかるというが、快く引き受ける武頼。
母親の好きな麻雀も体調を見ながら付き合ってくれる。
武頼への感謝でいっぱいの純。
帰りの車の中で契約社員になったことを武頼に報告する。
武頼は喜んでくれ、武頼も所長の話が出ていると話す。
周りに自慢して欲しそうな武頼をほほえましく思う。
もう純も忙しくなるから朝食は作らなくてもいいよと言う武頼だけど、一食だけでも一緒に食べようと言う純。
純は自分の想いへの望む答えはもらえていないけど、10年かけて一緒に作ってきた空気を大切に感じた。
レンタカーを返却に行き、車の中にスマホを忘れたという武頼。
純は武頼のスマホを取りに車に戻る。
その時、震えるスマホ。
思わずスマホに目を落とすと「さおりちゃん」からのこの前しちゃったの怒ってる？というメッセージが…
純は涙を流しながらスマホを武頼に押し付け、全速力で走り出した。
今日の靴にかかとはついていないから…
感想
メッセージが見える設定にしていたということは、やましい気持ちがないから？
それともみられる可能性を考えていないの？
変な女に関わってるくせに、詰めが甘いよ～
せっかく無条件の信頼を寄せる努力をしていた純なのに。
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