出版社コメント
純(35歳)と武頼(39歳)は、結婚8年目の子なし夫婦。
セックスレスになって5年が経つことに焦りを感じ、純は自分を変えようと再就職を決意する。
就職先の同僚・真山からの好意に戸惑う一方、少しずつ武頼との仲を取り戻し始めていた純。
しかしその矢先に、武頼のスマホに届いた足立からのメッセージを目にしてしまい…。
ドラマ化

前話までのあらすじ


あらすじ&ネタバレ
「とにかく物がない部屋を あなたはどう思う?」
純を裏切りまた沙織と会ってしまった武頼は罪悪感を抱えながら帰宅し、そう考えた。
片付けも、掃除も純がしてくれているから文句は言えないが、純は全てをしまい込む。
昔はそうではなかったけど、結婚して数年したころから断捨離と称して私物をどんどん捨て始めた純。
物をたくさんため込む武頼と、どんどん捨てていく純。
部屋はその人の精神状態を表すと聞いたことがあるが、これが夫婦の状態なのだろうか…
純は真山君に子どもが欲しい理由について詳しく尋ねられていた。
非正規社員で資格も趣味もない。
無駄に歳だけ取って、生きる意味あるのかなっておもってしまった純。
だけど子供がいればそんなこと考える暇がないくらいがむしゃらに生きられるかな
「お母さん」って忙しそうで強く見えたから
そういうと、今は再就職できたし、人生まだこれからだって思えた。と言い残し、バスに乗り帰路につく純。
バスから降り、耳の遠い母親に電話をする。
電話に出たまま眠りについた母親に向かってただ一人語り出す純。
両親が年を取り、兄は連絡がつかない。
家族は減り、お金だけがかかって未来に希望が持てなかった。
そんなとき、武頼と結婚でき、幸せだった。
だからいつか来る武頼との別れが怖くなったのだと言う。
だから子どもが欲しくなった。
それからセックスレスになり、レスなのに女らしいものを持っている自分がみじめで捨てては期待しまた買っての繰り返し。
今なら相談したいことがたくさんあるのに、聞いてくれる両親はいない。
沙織はまた、純のSNSを見ていた。
武頼の良さをわからない嫁が悪い。
武頼には自分が合っている…そうつぶやきながら…。
沙織とはセックスはしていないのに、純からの信頼を取り戻すにはほど遠い…
自分が悪いと分かっているけれど、耐えられなくなりつつある武頼。
職場では結婚して何年も子どもがいないことで気を遣われるようになっていた。
結婚前は月に一回会えればいい方だった2人。
毎晩寝る前1分の電話を大切にしていて、会うことも全部が貴重だった。
それが今ではもうただのセックスではない。
子作りがついてくる。
父親と同じになりたくないという思いが強い武頼。
そして次の日。
真山は先輩と先日の合コンの相手の女性陣と食事へ行くことに。
純は新しい部署で残業に明け暮れていた。
武頼に遅くなると連絡をしたとき、全然投稿していないSNSの通知があることに気がつく。
開くと沙織からのリアクションの通知…
武頼に電話をかけようとして、辞める純。
目に入ってのは真山と繋がるゲームのアイコン…
感想
何を考えているかよくわからない武頼目線の2人の関係が…
子供を持つことに恐怖心を抱き、EDになっている武頼。
だから、その先に子作りがない沙織には反応するのね。
武頼から見ると、いろいろとしまい込み我慢する純も「何を考えているのかわからない」存在なんですね…
武頼もちゃんと純を愛してるんだなぁ…と。
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