作品名：それでも愛を誓いますか？（４）
作 者：萩原ケイク
出版社：双葉社
掲載誌：めちゃコミック ほか
レーベル：ジュールコミックス
出版社コメント
純(35)と武頼(39)は、結婚して8年、レスになって5年が経つ子なし夫婦。
足立の武頼への想いはますます加速し、ついには純のSNSにまで手を出し始めるようになる。
そうして武頼と喧嘩をする毎日に疲れ果てた純にとって、真山の存在は大きな支えとなっていた。
そんな様子を見た真山も、次第に純への気持ちを抑えきれなくなり…。
ドラマ化
前話までのあらすじ
あらすじ&ネタバレ
いつもの慣れた美容室ではなく”ヘアサロン”に来た純。
場違いではないかとネガティブな気持ちがよぎるが、全部を新しくしたかった。
髪も軽く気持ちいい。
次は服装。
お高いジャケットに、キツイパンツだったが
給料が入るしまた貯金すればいい。痩せれば緩くなる！と
憧れブランドのセットアップスーツを購入。
それから綺麗でカワイイデパコスも。
いくつになってもドキドキする。
高揚する気持ちで歩く純だが、ショーウインドウに飾られたパンプスを見てふいに真山のことを思い出す。
藤谷と3人で飲みに行かないかと言う誘いを受け入れてしまった。
2人きりじゃない。
そう言い聞かせたが、武頼がしたことと何が違うと言うのか。
武頼にはあんなに怒ったくせに…。
自己嫌悪に陥る純。
普段の生活の中で、武頼を傷つけていると感じている純。
何か声をかけようとするが、武頼の陰に足立沙織の顔がちらつき言葉を飲み込む。
仕事にも慣れてきて、一緒に働く三好にも癒されていた。
私も香なら武頼を傷つけないで済むのかな…そう考える純。
事務所には育休中の社員が子どもを連れてやってきていた。
仕事の電話をする社員の傍らで、盛り上がる女性社員に
休憩スペースで集まればいいのに…と感じる純。
「かわいいね」
それしか許されない空気
そして、こういうときに手放しに子どもをかわいいと思えない自分がもっと苦手だった。
でも、嫌な奴と思われたくないから「かわいい」と言うのだ。
そんな自分に、母親になってはいけない人間なのかもしれないと落ち込む。
社外への移動中、そんな純の気持ちを察したのか三好が話し出す。
オフィスに連れてきてまで見て欲しいんでしょうか。
うちは子どもがいないので…という純に
子どもを産むつもりはありません。ときっぱり宣言する三好。
前の会社を辞めてから5年間
存在していた純の世界がいま広がって
「産まない」と断言する人に初めて出会った。
いなくてもいい。ではなく、「産まない」と決めて生きる人生。
どんどん世界が広がるのを感じていた。
それから退社時、純は真山とバッタリ出くわす。
声をかけず会釈のみでエレベーターに乗る真山だが、
その時スマホへメッセージが。
2人だけの秘密の会話。
ゲームになるとおしゃべりになり、
お酒も飲み会も嫌いなくせに純との飲み会を楽しみだという。
武頼と同じことをしてる。
断ろうと思いながらも、そのメッセージが送れなかった。
社会からも、武頼からも
いてもいなくても同じって思われてる気がしていた。
だから真山の気持ちが嬉しかったのだ。
これ以上確信めいたことを言われたら進んでしまうと感じていた。
その頃、足立沙織は武頼にメッセージを送っていた。
生徒に国語の勉強って必要ある？と聞かれ
文章を書いたり、読み解く力って
やりとりしている相手が欲しい言葉を上手に伝えられるんです。
そう言っていた沙織。
人は、感謝されたいし 人に褒めてもらいたい 辛いときはすがりたい
そう言いながら、武頼の心に響く言葉を打ち込む。
そして、純が真山と約束をしている金曜日やってきた。
いつになく優しい声をかける純。
武頼は今夜、いつも五郎さんが純も一緒に食事はどうかと誘ってきていると言う。
話すタイミングを得られずに今日まで言い出せなかった武頼の様子を見て
申し訳なさを感じる純。
玄関まで見送ろうとする武頼は純にキスをしようとする。
思わず崩れ落ちる純。
今日行くよ。と真山との約束を断り武頼との食事を選ぶ。
やっぱり武頼が大事だから、同じことは出来ない。
決意した純だが、武頼のスマホには足立沙織からのメッセージが…
感想
私だったら真山に行ってしまいそうですが(笑)
武頼への気持ちを再確認し、踏みとどまった純は偉いです。
男心を掌握するのが上手な足立沙織のメッセージに武頼の心は動いてしまうのでしょうか…
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