出版社コメント
ルッキズムは、彼女たちがぶっ潰す――!
『美人が婚活してみたら』の著者が描く、反ルッキズム×シスターフッドの物語!
「ブス」と言われ、学生時代にいじめられていた知子。大人になった彼女は、自分をいじめていた“美人”の同級生・梨花が美容家として成功していることを知り、怒りに震える。知子は、梨花への復讐を決意する――。
連載開始直後からSNSで大反響の話題作、待望の第1巻!
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前話までのおはなし
あらすじ&ネタバレ
第2話 決行の日
いよいよ白根梨花を殺す日
仕事も辞め、通販で折り畳み式のナイフを買った。
全財産はたった526円
15年ぶりに顔を出して歩いた。
逮捕されたらネットで「ブス」と言われるかもしれないが、それももうどうでもよかった。
ついに知子は白根のオフィスに。
何度もシミュレーションしたから大丈夫。
意を決しインターフォンを鳴らすと、背後から「面接の方ですか?」と声をかけられた。
「いや…あの…」
返事をしようと振り返った知子の目に映ったのは白根梨花だった…。
自分の事を覚えている様子のない梨花を前に体が動かない知子。
殺せない…それならせめて否定して帰りたい。
インタビューや記事で、梨花は自分の容姿に自信を持とうと呼びかけている。
だけどどうして差別されている側のブスが変わらなくちゃいけないのか。
本当に容姿差別があると思っているのなら
社会の方を変えろ!
差別される側に変わることを強要するのは差別への加担だ。
美人にルッキズムの何が分かるというのか。
「自分に自信を持ちましょう」とわめきたてても、現実では自分と真逆の人間が美しいともてはやされている。
「この世にブスなんて存在しない」ってなんだよ
都合悪いからって勝手に抹消すんなよ
言いたいことをまくし立てると事務所を飛び出す知子。
梨花は知子を追い、面接に合格したから来週から出社するようにと言うと事務所の扉を閉めた。
なんであんな人を雇うのかと慌てるアシスタントに、梨花はびっくりして気付かないふりしたけど、知ってる人だったのとほほ笑んだ。
1人になり知子の言葉を思い出す梨花は
あんたは何もわかってない。
美しく生まれてしまった者には 美しく生まれてしまった者なりの地獄があるんだよと、
悔しさを滲ませるのだった。
感想
梨花側の悩みもあることが垣間見えました。
両極の2人が出会い、これからどうなるのでしょうか。
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