出版社コメント
ルッキズムは、彼女たちがぶっ潰す――!
『美人が婚活してみたら』の著者が描く、反ルッキズム×シスターフッドの物語!
「ブス」と言われ、学生時代にいじめられていた知子。大人になった彼女は、自分をいじめていた“美人”の同級生・梨花が美容家として成功していることを知り、怒りに震える。知子は、梨花への復讐を決意する――。
連載開始直後からSNSで大反響の話題作、待望の第1巻!
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前話までのおはなし
あらすじ&ネタバレ
第3話 憧れ
梨花が自分の顔を嫌いになったのは高校2年の時。
知らないうちに勝手に好意を持たれ、周りからは男を誘惑するビッチだと言われ
告白を断ったらまた悪口を言われる。
中学からずっとこの繰り返し。
母親は「世間はみーんな美人のことが気になって気になって仕方ないの」という。
美人は生きてるだけで勘違いをされ続ける。
恋心や憧れも嫉妬も僻みも
いろんなものも全部集めながら。
だけど、梨花が梨花らしく生きていれば
いつか絶対見た目だけじゃない
中身を見てもらえる日がくるから
母親の言葉に
どうしてそんなハンデを抱えて生きなくてはいけないのかと落ち込む。
梨花は進級するタイミングで別の自分になった。
男受けしない黒ギャルキャラ。
もう二度と誰かに勘違いされて好かれたり嫌われたりしないように
そんな時、知子の存在を知ったのだった。
梨花の取り巻きたちは知子をバカにするが、堂々と自分を貫く知子をカッコいいとあこがれていた梨花。
バカにされながらも大きなリボンをつけて通学する知子を真似し、同じリボンを買ったり、
知子の趣味はゴスロリなのかもしれない。一緒に買い物に行ったら楽しそうと妄想したりした。
だけど、知子は突然学校に来なくなった。
堂々としているからいじめられても平気だと思っていた。
だけど、本当は知子も傷ついていたと気付き涙ぐむ梨花。
そして卒業式の日。
卒業証書ウを取りに来た知子に出くわす梨花。
今までいじめを止められなかったことを謝る梨花だが
知子の口からは意外な言葉が…。
知子は梨花がいじめの首謀者だと思っていて、指示を出し、自分では手を下さず面白がっていたと思っていたのだった。
自分が言ったのではない言葉も梨花のせいになっていた。
どんなふうに振舞っても結局は注目されて勝手にイメージを押し付けられる。
だったらいっそ好きに生きよう。
そして梨花が望んだ生き方は
全ての女性に美人とかブスとか関係なく
自分に自信をもって生きる方法を教えてあげること。
梨花は美容研究家になり、一般的な美しさを追求するのではなく
メイクの力によって自分自身を肯定する。
それが本来の美容だと伝えてきた。
梨花は知子が高校生活で失った自信を取り戻させたい。そう思っていた。
知子だって「変わりたい」って思ったから、会いに来たはず。
一方、知子は梨花がどうせ「彼女を救いたい」とか偽善的なことを考えているのだろうと憤っていた。
私は絶対変わらない。
絶対にその考え方変えてあげるから…
闘志を燃やす2人なのだった。
感想
知子サイドの話を読んでいたので、梨花サイドの視点はちょっと衝撃ですね。
見た目で判断されるのを一番辛いと思っているはずの知子が
見た目の偏見を持っていしまっていた。
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