出版社コメント
ルッキズムは、彼女たちがぶっ潰す――!
『美人が婚活してみたら』の著者が描く、反ルッキズム×シスターフッドの物語!
「ブス」と言われ、学生時代にいじめられていた知子。大人になった彼女は、自分をいじめていた“美人”の同級生・梨花が美容家として成功していることを知り、怒りに震える。知子は、梨花への復讐を決意する――。
連載開始直後からSNSで大反響の話題作、待望の第1巻!
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前話までのおはなし
あらすじ&ネタバレ
第6話 多様な美とは
初対面の人にまず見た目を褒められることが多い梨花だが、
困るのが相手の自虐。
面白くないし、反応に困る…。
疲れた梨花は大学時代からの親友でプラスサイズモデルをする奈緒美の家へ。
自虐を嫌悪する梨花に、自虐をする人の気持ちも分かるという奈緒美。
自信をある人を前にすると、それだけで傷つくから自分を卑下することで未然に防御した気になる、自己防衛本能だという。
自分に自信がない人が多いということなのだ。
「ボディポジティブ」という考え方を広めたいという奈緒美に嬉しそうな笑顔を見せる梨花。
奈緒美はかつて摂食障害に悩まされたこともあったが、今は辛い経験を生かして世の中のルッキズムと戦っている。
梨花にとって親友というか、戦友のような存在であった。
サイトでの対談、その前にインスタライブをやろう!と盛り上がる2人だったがスマホを見る梨花の顔が曇る。
ストーカーじみたDMが届いていた。
奈緒美との対談を会社で報告する梨花。
憧れの2人の交友にざわめく社内。
奈緒美のことを調べる知子はボディアクティビストとして活躍する奈緒美のいう「多様な美しさ」という言葉に引っかかっていた。
プラスサイズモデルと言っても、「太ってる」以外の部分では世間の美の基準にしっかり沿っているように思える。
結局彼女たちの謳う「多様な美」にブスは入っていないのだ。
浮かない表情の知子に気づいたのか、梨花が意見があるなら発言するように促す。
メディアに顔出しできるような
容姿に恵まれた女性が世間に向けて
「ありのままの自分を会いそう」と語り掛けるのは残酷すぎる。
どうやったって乗り越えられないコンプレックスを抱えてる人だっているはずなのに。
自虐を言う人だってその人なりの事情があるのかもしれないのに。
奈緒美だってプラスサイズモデルで、彼女もバッシングを受けながら活動していると反論する梨花に
「プラスサイズモデルは太ってるだけのただの美人」という知子。
奈緒美の辛い過去、活動する想いで胸がいっぱいになった梨花は涙ながらに知子の胸ぐらをつかみ、「謝れよ!」とつめよるのだった。
感想
ルッキズムと戦い、乗り越えた奈緒美。
前向きな今の姿からは辛い過去は想像できません…。
知子も、自分だけが悩んでいると
他の人の苦しみに対する想像力が足りないんですよね。
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